受賞者・優秀作者の紹介

島田荘司選 ばらまち福山ミステリー文学新人賞では,受賞作品は協力出版社から即時出版されることになっています。
また、特別に設けられた優秀作も,随時,協力出版社から出版されています。
ここでは、今までの受賞者・優秀作者のその後の活動等を紹介します。

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若月香(わかつきかおり)

広島県福山市生まれ。2004年「いま、会いにゆきます」の映画企画本「ずっと、ずっと、あなたのそばに~澪の物語~」でデビュー。2014年島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学賞優秀作「屋上と、犬と、ぼくたちと」で再デビューを果たす。

第6回優秀作

屋上と、犬と、ぼくたちと

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2014年9月 光文社

 ガソリンスタンドでバイトをしている野村修司は、アパートの新聞受けに謎のメモがはさまれていることに気付く。はじめは意味のわからない内容だったが、翌週以降も届くメモを見ると、それは小学校時代に起きた不幸な出来事を指しているようだ。仲間と拾った子犬を内緒で飼っていた秋葉ビルの『屋上の屋上』から、台風の日に仲間の一人、オッタが転落して亡くなったのだ。 バイト先のミステリー好きの店長にメモを見せると、オッタの死に不審を抱き、メモの主を突き止めようと言い出すのだが―。

著者よりひとこと

 「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」発足のニュースを耳にしたときから、生まれも育ちも福山市のわたしは、いつか絶対に応募しよう!と心に決めていました。そして初めてのミステリーというチャレンジでしたが、このような賞をいただき、大変嬉しく、幸せです。島田荘司先生、そして関係者の皆様に心より感謝いたします。 今後も創作と創造をライフワークに、書き続けたいと思います。 本当にありがとうございました!(2014年9月)

近 況

 三月三十一日、髪を32センチ切りました。
 ずっとロングヘアだったのですが、美容院に行きそびれているうちにさらに伸びてしまって、ここまで長くなったのなら以前から気になっていたヘアドネーション(髪の寄付)をしようかなと漠然と考えていました。
 でもヘアドネーションには31センチ以上の長さの髪が必要だったので、ヘアカット後のスタイルを考えると、もうすこし先かなと思っていました。
 ところが三月二十五日日曜日の朝、母が脚を骨折し、入院・手術となりました。
 高齢で脚の骨折というと、寝たきりだとか介護という言葉が頭に浮かびます。
 お昼と晩におよそ二時間ずつ毎日病院に通って母を介助しているのですが、長いわたしの髪の毛がなんとなく病院に通うのにそぐわない気がしてきました。
 母を心配する気持ちだけでなく、将来についても不安になることと長い髪が連動して、衝動的に切りたくなりました。
 というわけで、ヘアドネーションのことも鑑みて、スタイリストさんにちゃんと測っていただいて、余裕を持って1センチ長めの32センチ切りました。
 現在わたしはサザエさんの妹のワカメちゃんのようなヘアスタイルなのですが、願掛けに髪を切るということもあることを知ったので、母が元のように元気に歩けるようになってほしいと願いつつ、寄付した先からどこかでこの髪が役立ってくれたらいいなと思います。(2018年3月31日)

著作品一覧

屋上と、犬と、ぼくたちと(2014年9月 光文社)