島田荘司選 ばらまち福山ミステリー文学新人賞では,受賞作品は協力出版社から即時出版されることになっています。
また、特別に設けられた優秀作も,随時,協力出版社から出版されています。
ここでは、今までの受賞者・優秀作者のその後の活動等を紹介します。
第13回受賞作

2021年 講談社
2025年は、書道家の父との二人展に向けて『倭漢朗詠集』を臨書する毎日でした。小説も書いて応募しましたが、全て一次選考で落ちてしまいました…。
他の受賞者さんのご活躍や出版リストを眺めながら、2021年以降、何も進展のない自分のプロフィールがとても寂しく感じます。自分もここに出版予定を追記できるように、このミス、清張、乱歩賞、とるまでは絶対に諦めません。(2026年2月)
依存(2021年3月 講談社)
葛藤(2021年12月 講談社)
第13回受賞作

2021年 講談社
長年住んだ八王子を離れて信州に越してきてから、今年で四年になります。畑仕事などをしながら、執筆に勤しんでいます。来年は古希となりますが、年一冊刊行の執筆ペースを目指しています。
本年は、戦時下の疎開村を舞台にした連続殺人事件を描いたミステリー小説「奇計の村」と、四十年以上にわたる薬学研究・教育の経験を生かした連作短編ミステリー小説「杏奈瑠璃亜教授の薬・毒物事件リサーチペーパー」を出版しました。漫画やイラスト、水彩画などを描くのが好きで、自作本の表紙絵を手掛けるのがもう一つの目標でしたが、今回それをかなえることができました。
デビュー時に比べて執筆ペースが落ちていることは否めませんが、その分充実した良い作品を世に出せるようまだまだ精進したいと思っています。(2026年2月)
第8回受賞作

2016年4月 原書房
戦後の日本犯罪史上、最も鮮烈な印象を残したのは1968年に起きた「三億円事件」であろう。しかし、日本人だけでなく広く世界中の人々の注目を集めた点では、1965年に起きた「アムステルダム運河殺人事件」が勝っている。1965年夏、アムステルダムの運河に浮かんだ日本人死体は頭部・両脚・手首が切断され、胴体だけがトランクに詰められて発見された。当時、新進推理作家として文壇に登場した松本清張氏は本事件を小説化するに当たって綿密に取材し、被害者が替え玉であるとの説を唱えた。しかし、しばらくして自説を撤回するに至る。ヨーロッパの警察機構に加えインターポールも捜査に参画したが、事件は迷宮入りの様相を呈する。(実際に発生した事件を基にしたフィクション)
「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」には、その独特な選考手法に注目していた。それは「敗者復活」のルートが用意されていたからである。選考過程が単にふるいに掛けようとするものではなく、作者の懸命さを見逃すまいとする姿勢に島田荘司先生をはじめ選者の人々の心意気が垣間見え、憧れを抱いていた。「もの書き」はスポーツ選手と同様で、試合に出場することで成長できると確信している。ピッチに立たせてもらえたことを大変光栄に思う。(2016年5月)
アムステルダムの詭計(2016年4月 原書房)
社内スキャンダル 文芸社セレクション(2025年1月 文芸社)
義父の空砲 文芸社セレクション(2025年11月 文芸社)