島田荘司選 ばらまち福山ミステリー文学新人賞では,受賞作品は協力出版社から即時出版されることになっています。
また、特別に設けられた優秀作も,随時,協力出版社から出版されています。
ここでは、今までの受賞者・優秀作者のその後の活動等を紹介します。
第14回受賞作

2022年 光文社
この度は「島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」という栄えある賞を賜り、誠に光栄に存じます。島田先生をはじめ、本賞の運営・選考に携わってくださったすべての方に厚く御礼申しあげます。
大学在学中に志した作家の夢は、「卒業後十年は社会で悩み苦しみなさい」という恩師の教えで一度保留となり、実際その言葉通りに悲惨な二十代を過ごす事となりました。本賞の受賞は作品だけでなく、作家となるために悩み苦しんだ人生まで肯定して頂けたように感じ、嬉しいと同時に深く安心も致しました。(2021年10月)
2024年は作家らしい活動が何もできなかったのですが、昨年度の福ミス授賞式にて歴代受賞者のみなさまとお会いし、たくさん刺激を受けて創作意欲が湧いてきました。
が、プロット作成でいきなり躓いてしまいました。七点ほどプロットを作成したものの、自分で納得のいくものができておらず、いまだ執筆に進めていない状況です。
代わりと言ってはなんですが、2025年は酒本さん、稲羽さんとともに文字サークル「わんにゃん堂」のメンバーとして初めて文学フリマに参加しました。読書は楽しいですが、書くこともまた楽しいとあらためて感じた一年です。
ブランクができてしまいましたが、少しずつ作家としての活動に戻ってまいりましたので、2026年は一作だけでも出版できるように頑張りたいと思います。(2026年2月)
ヘパイストスの侍女(2022年3月 光文社)
抜け首伝説の殺人 巽人形堂の事件簿(2023年10月 光文社)

第11回受賞作

2019年3月 光文社
2025年には『ひとつ屋根の下の殺人』を原書房さんより刊行しました。伏線(73個)をすべてゴシック体にして、初めから読者に明示してしまうという試みです。おかげさまでこの挑戦は、読者から新しい試み、親切設計、再読が楽しいと好評を得ました。
そして2026年2月に伏線提示型ミステリ第二弾として『ひとつ屋根の下の誘拐』が発売されます。
原稿執筆以外の活動としては、文学フリマへの参加やSNSでの発信、作家グループ(わんにゃん堂)として書店とのコラボレーション、著作の完全ガイドの発行と読者プレゼントなど、様々なプロモーションや読者との接点づくりを摸索した一年でもありました。
また、地元の図書館協議会委員として、読書環境の充実を目指す新しい施策を提案、議論しました。その中で本を通じて地域活性化を実現した福山市の福ミスという成功事例を紹介できて良かったです。
今年も新しいことに取り組んで参りたいと思います。
(2026年2月)
第9回受賞作
第3回優秀作

2011年8月 講談社
主人公「私」は、妻と娘に恵まれ、仕事も順調で幸せな日々を送っていた。が、妻が持ち出した小学校時代のアルバムが人生を狂わせはじめる。それは過去を封印していた人間にとって存在してはならぬものだった。その日から恐ろしい幻影に襲われ精神的に追い詰められていった「私」は過去と対峙することに――。当時「私」には双子の兄弟がおり、北海道M市のボロアパート群、通称餓死町で悲惨な生活を送っていた......。
このたびは第3回福山ミステリー文学新人賞優秀作に選出いただき誠にありがとうございます。
私にとって島田先生の作品というのは本当に特別なものでした。十代の頃に島田作品と出合い、貪るように読み耽りました。目くるめくような衝撃を受けました。そして、はじめて自分で小説を書いてみたいと強く思いました。
私は島田先生の作品に出会っていなければ小説を書くことはなかったと思います。その島田先生に優秀作として選出いただき、これ以上の栄誉はありません。とにかくこれからはその栄誉に恥じぬよう24時間、いつでも頭のどこかでミステリーのことを考え、奇想を膨らませ、研鑽を重ね、この道をどこまでも突き進む覚悟でおります。そしていつかこの賞の価値を高め、本格ミステリーというジャンルを牽引するような作家になること。大それた考えと思われるかもしれませんがデビューできた暁には、これを目標として邁進いたします。(2011年5月)
キョウダイ(2011年8月 講談社ノベルズ)
セカンドタウン(2013年8月 講談社ノベルズ)
ギキョウダイ(2017年2月 講談社)
裏家電(2022年3月 講談社)
漂流都市(2023年2月 講談社)
新しい法律ができた(2025年5月 講談社) アンソロジー収録
グッドサービス! 特別お客様相談室・十南幸助(2026年2月 講談社)