コウモリ通信

第6回優秀作受賞者 川辺純可さん、新作出版!!

福ミス第6回選考に『焼け跡のユディトへ』で優秀作を受賞し、原書房から出版した川辺純可さんが新作ミステリーを出版します。

作品名:アインスタインと春待月の殺人

発売日:2024年(令和6年)12月3日

作者名:川辺純可

出版社:南雲堂

価格:2,500円(税別)

◆作品あらすじ

男は気がつくと一週間先の時間にいた
空白の一週間の自分はまるで別人のような行動をしていた
真相を確かめに自宅に戻ると庭の焼却炉に殺害された人が入れられていた

アインスタイン来日に沸く大正11年。歯科医の悠木丈史は白昼夢から覚めると一週間時間がたっていた。友人の小説家・藤江に相談にいくと自分がバスにひかれて重体だという噂を聞いたという。一週間の自分の行動を遡ってみるが、周囲の人々からはとても自分とは思えない自身の行動を聞かされる。

 

◆著者コメント

大正11年。アインシュタイン来日に日本中が熱狂するなか、歯科医・悠木丈史の人生は一転します。

空白の時間。次々と現れる異様な死体。

はたして悠木は、真相にたどり着くことができるでしょうか。

相対性理論とはなんぞや?

それについても(ごく、初歩ではありますが……)触れさせていただきました。

ミステリアスな大正浪漫、どうかぞんぶんにお楽しみください。

 

第6回福ミス優秀作受賞作家の川辺さんが受賞後、4作目を出版されます。

大正時代を舞台にしたミステリーが12月3日に出版されます。

タイトルにある「春待月(はるまちづき)」は旧暦の12月を指す言葉だそうです。皆さんもこの冬、川辺さんの新作を読んでみませんか?

 

 

 

第17回受賞作発表!!

島田荘司選 第17回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞の受賞作は

作品名 「片腕の刑事」

作者名 竹中 篤通

に決定しました!!!

第17回受賞作発表記者会見を枝広直幹実行委員会委員長、選者 島田荘司先生、受賞者 竹中篤通さん、協力出版3社の出席のもとふくやま文学館にて行いました。

受賞作は今後、島田先生の指導を経て、原書房より2025年3月に出版されます。

 

◆作者プロフィール

三重県桑名市出身。医師。京都大学理学部卒業。スズキ株式会社勤務を経て、名古屋市立大学医学部卒業。

 

◆受賞作概要

 商業ビルの階段に、右腕を切断された死体がある――と通報が入った。かつて医師を目指した刑事の紀平は、先輩刑事の倉城と共に現場へ急行する。死体を探して階段を上がる途中、紀平は何者かに突き飛ばされ、転落して意識を失った。

 紀平が目を覚ますと、倉城の右腕が切断されていた。瀕死状態の倉城は、犯人の逃走先を告げ、紀平に追うよう命じた。ところが、逃走先は行き止まりで、犯人は密室から忽然と消失していた。

 

◆島田先生選評(抜粋)

構造設計は、トリックを中心軸とした本格の設計とは一見異なるように見えるのだが、こうした俯瞰の視線と全体把握、底面細部におりての緻密な辻褄合わせの細工は、明らかに本格スピリットの産物であり、醍醐味で、わき目もふらずにこの構造体の解体に精を出す登場人物たちの熱量は、逆説的に優れた本格構造体を編み上げていく姿で、絶えずエネルギーを発散させ、読み手たるこちらの視線を惹きつけ続ける。畳み込むステディなロックのリズムに乗って進行するオペラのようなスピーディな展開は、ここ十年くらいの本格の現場で、なかなか体験した記憶がないほどに筋のよい純粋さで、大いに共感させられた。

◆受賞者 竹中篤通さん受賞コメント

暇つぶしで始めた小説の執筆は、徐々に楽しくなり、いつの間にか生活の一部になっていました。

 昔から読書は好きだったものの、十代の頃は作家やジャンルに拘りはなく、色んな作品を読んでいました。二十歳くらいのときに島田先生の作品と出合って、以降は本格ミステリに夢中になりました。

 そんな私の『片腕の刑事』を受賞作に選んでいただき、ありがとうございます。良い作品に仕上げて世に出せるよう頑張ります!

 

最終選考に残った4作の島田先生による選評と第1次選考通過作品(第1次選考通過作品を除く)の担当編集者による選評は、近日中に掲載します。

どうぞお楽しみにお待ちください。

また、現在第18回の募集をしております。締め切りは2025年5月10日です。福ミスの受賞、

そして出版を目指している皆様の御応募お待ちしております。

 

第16回受賞作「赤の女王の殺人」のPOPを紹介!!

第16回受賞作「赤の女王の殺人」のPOPがあることを皆さん知っていますか?

ポップ職人のこな・つむりさんが作成された「赤の女王の殺人」のPOPと聖地巡礼マップです。マップは作中に登場した場所がわかりやすくまとめられています。このマップを活用して、自然豊かな松本市・安曇野市の聖地巡礼はいかがですか?

もちろん、「赤の女王の殺人」を読む際の参考にもなります。

「赤の女王の殺人」あらすじ

松本市役所の市民相談室に勤務する六原あずさがは、相談者の妻が密室から転落死する現場を目撃する。被害者が死の間際に呟いた「ナツミ」を追って、刑事である夫の具樹が捜査を始めるが、なかなか手掛かりを掴めない。一方であずさの元には、施錠された納骨室で一つ増えた骨壺や、高齢男性ばかりを狙うストーカーなど、不可思議な相談が次々と舞い込んで—。

(講談社「赤の女王の殺人」より)

 

島田先生は受賞作の選評の中で「松本市内と、槍ヶ岳や日本アルプスを遠く望む郊外、また安曇野を行き来しながら、不思議な人死の謎に挑戦する。首都圏を遠く離れた信州の静謐な空気、悲劇の背景にひろがる遠景の美しさを、好ましく思わない読者はいないだろう。」と作品から伝わってくる松本市や安曇野市の情景を高く評価しています。

 

島田先生の選評全文はこちら

 

魅力的なPOPにマップをきっかけにまだ未読の人は読んでみませんか?

もうすでに読んでいる人は、松本市・安曇野市の風景に思いをはせながら、再度読んでみてはいかがでしょうか。

 

島田先生と第16回受賞者麻根重次さんの地元を訪問!

第16回受賞者麻根重次さんの地元である長野県安曇野市そして受賞作「赤の女王の殺人」の舞台となった松本市を訪問しました。

受賞作は作者の出身地である安曇野市・松本市の魅力が詰まっています。ぜひ皆さんに作品を読んでいただきたいです。選評で島田先生から絶賛された受賞作の舞台、松本市・安曇野市を皆さんも作品を片手に訪れてみませんか?

 

安曇野市を表敬訪問し、市長をはじめ、安曇野市役所の皆さんに大変温かく迎えていただきました。「赤の女王の殺人」の新人賞受賞及び出版報告と福山市のPRをし、麻根さんの作家としての活躍を応援してくださいました。

 

安曇野市長 太田寛様を表敬訪問

 

また、松本市・安曇野市の書店を訪問し、各書店員さんは島田先生にとても感動されていました。

地元での新人ミステリー作家 麻根さんを応援いただくこと、そして、福ミス受賞作のコーナーを作っていただきました。

福ミスコーナーでは島田先生と麻根さんのサイン本が販売されています。

ただし、数に限りがありますので、お早めに足を運んでください。

丸善松本店様

くまざわ書店南松本店様

  

平安堂安曇野店様

麻根さんは1月頃に講談社から次回作の出版を予定されているそうです。麻根さんの今後の活躍に目が離せません。

 

協力出版社や書店の皆さまのご協力をいただきながら、福ミス及び福ミス作家を盛り上げていきます。

福ミスは人気ミステリー作家を輩出しながら、島田先生を中心に作家同士がつながり、互いに切磋琢磨しています。福ミスからデビューして福ミス作家の仲間入りをしませんか?

皆さまの御応募お待ちしております!

日本ミステリー界に新風を起こしましょう!!

 

 

第2次選考結果発表!!

第2次選考通過作品として次の4作品が選ばれました。

最終選考は、選者である島田荘司氏が4作の中から受賞作を決定し、10月に発表する予定です。

楽しみにお待ちください。

◆第2次選考通過作品【4作】※順不同・括弧内は筆名

・片腕の刑事(竹中 篤通)

・しおちゃんこの歌(永野 茜)

・春がいっぱい(清水 靖幸)

・レイン・キャッツ・アンド・ドッグス

 ーRain cats and dogsー(伊達 俊介)

 

 

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