島田荘司選 ばらまち福山ミステリー文学新人賞では,受賞作品は協力出版社から即時出版されることになっています。
また、特別に設けられた優秀作も,随時,協力出版社から出版されています。
ここでは、今までの受賞者・優秀作者のその後の活動等を紹介します。
第13回受賞作
報復の密室

2021年 講談社
多摩薬科大学大日方教授の娘千佳が、施錠された教室で首を吊った。警察は、自殺を装った殺人事件として捜査を始める。
千佳は生前、ミステリー賞に応募中の人物と付き合っていたという。大日方は、旧友の出版社長の協力を得て新ミステリー賞を立ち上げ、やがてその応募者の中に思わぬ人物を見出す。大日方が、学内の遺伝子組み換え実験室にその人物を呼び出そうとした時、完全な密室と化した実験室内で奇怪な第二の殺人が起こる。
著者よりひとこと
この度は、素晴らしい本格ミステリーの賞である本賞を受賞させて頂きましたこと、誠に身に余る光栄に存じます。島田先生を始め選考委員の皆様、福ミス関係者の方々、出版社の方々、そして福山市の皆様に、心よりお礼申し上げます。自分が著した本格ミステリー小説によって、多くの読者を驚かせることが私の夢でした。これから島田先生や出版社の方々のご指導を頂きながら、より良い作品を書き続けることに期待を膨らませています。(2021年3月)
近 況
長年住んだ八王子を離れて信州に越してきてから、今年で四年になります。畑仕事などをしながら、執筆に勤しんでいます。来年は古希となりますが、年一冊刊行の執筆ペースを目指しています。
本年は、戦時下の疎開村を舞台にした連続殺人事件を描いたミステリー小説「奇計の村」と、四十年以上にわたる薬学研究・教育の経験を生かした連作短編ミステリー小説「杏奈瑠璃亜教授の薬・毒物事件リサーチペーパー」を出版しました。漫画やイラスト、水彩画などを描くのが好きで、自作本の表紙絵を手掛けるのがもう一つの目標でしたが、今回それをかなえることができました。
デビュー時に比べて執筆ペースが落ちていることは否めませんが、その分充実した良い作品を世に出せるようまだまだ精進したいと思っています。(2026年2月)
著作品一覧
報復の密室(2021年2月 講談社)
幸福の密室(2021年9月 講談社)
ユダの密室(2023年3月 日本橋出版)
冒瀆のキメラ(2023年3月 アメージング出版)
薬師寺ロミの推理処方せん(2024年1月 講談社)
奇計の村(2025年4月 日本橋出版)
杏奈瑠璃亜教授の薬・毒物事件リサーチペーパー(2026年1月 アメージング出版)