島田荘司選 ばらまち福山ミステリー文学新人賞では,受賞作品は協力出版社から即時出版されることになっています。
また、特別に設けられた優秀作も,随時,協力出版社から出版されています。
ここでは、今までの受賞者・優秀作者のその後の活動等を紹介します。
第6回優秀作
焼け跡のユディトへ

2014年11月 原書房
戦後間もない瀬戸内のとある軍港都市を舞台に起こる連続婦女殺人事件。 被害者には能面が被せられていたという。 やがて被害者にある共通点があることが分かり、それによって「次の被害者」が絞れていくのだが……。
著者よりひとこと
新刊が出た日は鬼のごとく野暮用を片づけ、リアルタイムで味わう幸運を噛みしめつつ、一路、島田ワールドへ! 本が厚ければ厚いほど福福。思えばずっと心躍る旅人でした。 まさにその島田先生から「優秀作」という栄誉を頂くなんて夢のようです。 いつか私も私独自の世界を創造すべく、福ミスの名に恥じぬよう日々精進を重ねてまいりたいと存じます。このたびは本当にありがとうございました。(2014年11月)
近 況
バスツアーにはまっています。さすがに「忘年会、温泉飲み放題」は友だちを誘いますが、マイナーな神社やお寺などはひとりぼっちで参加することも。本来、乗りものではバスが一番好きなので、昔、シドニーからバース(無茶)バンコクからスコタイ(危険)を移動した際も、ひいひい言いながらそれなり楽しむことができました。私は、西脇やヘッセを愛する詩人ですから(知ってた?)同じ景色が延々と続く車窓から、脳髄で、匂いや熱を感じることができるのです。
今年は少し、スタンスを変えることになるかと思います。できるだけ「はんなり」と。あと、「人に親切」でありたいなあ、と。サイコパス一歩手前の私には、かなり難儀なことですけれども。(2025年3月)
著作品一覧
焼け跡のユディトへ(2014年11月 原書房)
時限人形(2016年9月 原書房)
三毛猫ホームズと七匹の仲間たち(2019年7月 論創社)
ミズチと天狗とおぼろ月の夢(2021年8月 南雲堂)
十津川警部と七枚の切符(2022年11月 論創社)
アインスタインと春待月の殺人(2024年12月 南雲堂)