島田荘司選 ばらまち福山ミステリー文学新人賞では,受賞作品は協力出版社から即時出版されることになっています。
また、特別に設けられた優秀作も,随時,協力出版社から出版されています。
ここでは、今までの受賞者・優秀作者のその後の活動等を紹介します。
第10回受賞作
2018年5月 講談社
2024年、辰年です。今年は久しぶりに福ミスの表彰式が行われるということでとても楽しみにしています。
2023年は、わたしにとって、忘れられない記念の年となりました。本を出していただけたこと、更には黒川博行氏にお話しを伺う機会を得たことです。偉大なミステリー作家を前に緊張しましたが、大変有意義な時間を過ごさせていただきました(拙著『流警』所載)。それに加えて昨年は、推し活として貴重なイベントに参加できたことがあります。長年、ファンとして応援し続けておりました方と、バスツアーで仙台を巡りました。対局のときのお姿とは違って、リラックスされて気さくにお話しくださったことは、わたしの一生の宝物です。そして、そのツアーのなかで震災遺構である荒浜小学校を訪れたことが、心に残りました。当時の被災の状況などを教えていただき、自然災害の凄まじさやその後の復興のご苦労などを直に伺うことができたこと、小学校の窓から見た景色が胸に刻まれ、生涯忘れることのないものとなりました。
さまざまな経験をした兎年でしたが、今年もいっそう励み、楽しい時間を過ごしていただけるような作品を作りたいと思います。
今のわたしにできることをとにかく頑張ろうと思えた一年でした。(2024年3月)