島田荘司選 ばらまち福山ミステリー文学新人賞では,受賞作品は協力出版社から即時出版されることになっています。
また、特別に設けられた優秀作も,随時,協力出版社から出版されています。
ここでは、今までの受賞者・優秀作者のその後の活動等を紹介します。
第13回受賞作
2021年 講談社
信州上田に移住して4年目を迎え、こちらの環境にも慣れて来ました。そこで今年度は執筆に専念できるかと思いきや、治験審査委員会や卒後教育講座などからオファーが来て、自分としては結構多忙な一年となりました。そんな中、昨年10月に旭川で開催された第49回日本臓器保存生物医学会という臓器移植関連の学会にて、「薬学とミステリー」というタイトルの特別講演を依頼され、福ミスの紹介も含めて40分の講演ができたことは、自分なりに一つの成果だったと思っています。
さてこの一年間の出版状況ですが、昨年はミステリー長編を二編出版しました。また本年1月には、推理好きの若い女性薬剤師の奮闘を描いた連作短編集一作が出版されます。一方本年2月からは、2年間の予定で東京都薬剤師会が発行する「都薬雑誌」という月刊誌にて、ミステリー小説に関する自作イラスト入りエッセイの連載を始めます。この連載を通じ、都内の薬剤師の方々に、ミステリー小説や福ミスのことを広く知ってほしいと思っています。
最後になりますが、現在新たなミステリー小説のプロットを練っているところです。具体的には、薬局を舞台としたホラーミステリーや、時空遡行と密室殺人を扱った本格ミステリーなどに想いを馳せる毎日です。(2024年3月)