島田先生の短編作品を、俳優の金田賢一さんが丸尾めぐみさんのピアノ演奏に合わせて朗読するという朗読会「ミステリーへの招待」が、今年7月にオープンした福山市の「まなびの館ローズコム」で行われました。
(左から司会の糸永直美さん、ピアノの丸尾めぐみさん、島田荘司先生、金田賢一さん)
朗読された作品は「数字のある風景」と、新作である「ダージリン」の2作品。金田さんの熱のこもった朗読と、丸尾さんのピアノの絶妙のコラボレーションに会場全体が魅了されました。特に「ダージリン」は、御手洗潔ものの未発表の新作なので、会場に来られたファンの皆さんはいち早くその内容を知ることができるという、大変貴重な経験をすることができました。
さらに朗読会のオープニングでは、福ミス第1回の受賞者である松本寛大さんが登場。記念の花束贈呈も行われ、来場されたお客様は突然の発表に驚かれた様子でした。
朗読会の司会は広島テレビのアナウンサーの糸永直美さん。福山育ちで大のミステリーファンとあり、快くお仕事を引き受けてくださいました。金田賢一さんと丸尾めぐみさんは島田先生のご友人で、今回の企画の発案者も実は島田先生。10月22日にはミステリー文学界への数多くの功績が認められ、『第12回日本ミステリー文学大賞』の受賞が決定しています。
島田先生のご活躍にあやかって、「福ミス」の名も全国にアピールしていけるよう事務局一同、精一杯頑張っていきたいと思います。
受賞作 玻璃の家(はりのいえ)
作 者 松本 寛大(まつもとむねはる)
(左より 島田荘司先生,松本寛大さん,羽田皓福山市長)
昨年4月に創設された、「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」の受賞作発表記者会見が10月26日(日)に福山市で行われ、記念すべき第1回受賞作は、松本寛大さんの「玻璃の家」に決定いたしました!
作者の松本寛大氏は、1971年北海道生まれ、札幌在住。
島田先生選評(抜粋)
「一読、この作品はもう充分に傑作の領域にあると感じて、このような高度で緻密な本格ミステリー作品が、福ミスのような地方の小賞に投じられてきたことに感謝した。本賞受賞作は、この作以外にはないであろう。」
松本さん受賞コメント
「今回の受賞を本当に光栄に思っています。島田先生・羽田市長をはじめ、ばらのまち福山ミステリー文学新人賞の実行にたずさわった関係者の方々には感謝の言葉もありません。私のつたない作品が福山市の発展のために少しでも寄与できれば望外の喜びです。
今後ともこの栄誉に対するせめてもの恩返しとなることを信じ、受賞者の名に恥じない作品を書けるよう精一杯努力し続けたいと思います」
受賞作の出版は2009年3月(予定)
作品は今後、島田先生の指導のもとに推敲され、2009年3月に講談社から発表される予定。すでに傑作の域にあるとまで言われるこの作品が、さらに磨きをかけられて世に送り出されることになります。出版が今から楽しみです。
優秀作「罪人いずくにか」(水生大海)
今回は応募作品のレベルが高く、島田先生のご要望もあって、特別に「優秀作」として水生大海(みずきひろみ)さんの「罪人いずくにか」が選ばれました。出版が前提ではありませんが、来年3月の表彰式には水生さんもご招待する予定です。
昨年4月の本賞創設から1年半。ようやく第1回の受賞作が決定し、事務局としても感慨深いものがあります。しかし、これからが福山の名をアピールするための正念場。「福ミス」がミステリー文学界において一目置かれる存在となるよう、事務局一同、気を引き締めて頑張っていこうと思います。福ミスを応援してくださっている皆さま、今後ともよろしくお願いいたします。
島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞関連事業として3つのイベントを実施します。このイベントは、2007年度創設された「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」を大々的にPRし、全国での福山の知名度の向上や、ミステリーファンのみならず、市民、観光客にも同賞およびミステリー文学のまち福山が定着することをめざします。
多くの皆さんのご参加をお待ちしています!
◆龍馬・鞆の浦ミステリー探検~いろは丸事件ミステリーウォーク~
●概要
鞆の浦を舞台に、ミステリー作家島田荘司監修のもと、『いろは丸事件の謎』を解く参加型ウォークのイベント。鞆の浦のイベント拠点数ヶ所で「ミステリーマップ」を配布します。
それを参考にしながら坂本龍馬ゆかりのエピソードスポット10カ所でクイズに挑戦し、マップ内の解答ハガキを切り取り、鞆の浦歴史民俗資料館または鞆の浦観光情報センターに設置の応募箱に投函(後日郵送も可)。
全問正解者の中から抽選で50名に、直筆サイン入り「島田荘司展」図録や保命酒、ちくわ詰め合わせ、ばらグッズなど福山市特産品をプレゼントします。
●とき
10月17日(金)~11月24日(月・祝)
※福山市鞆の浦歴史民俗資料館特別展「坂本龍馬といろは丸事件」と同会期
●ところ
鞆の浦一円(鞆の浦の場所は下図参照)●問い合わせ先
島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞実行委員会
〒720-8501
広島県福山市東桜町3番5号
福山市教育員会文化課内
TEL 084-928-1117 FAX 084-928-1736
●鞆の浦への行き方
JR福山駅よりバス・タクシーで約30分
*会場近辺には駐車場が十分にありませんので、公共交通機関のご利用をお勧めします。
鞆鉄バス 福山駅前11番乗り場 鞆港行き(約30分)
*鞆の浦の詳細マップは近日中にホームペ
ージにアップする予定です。
◆ばらのまち福山ミステリースタンプラリー
●概要
同賞ホームページの時報画像で紹介している観光名所を巡るスタンプラリー。スタンプを集めながら福山の魅力を堪能できます。市内4エリア13カ所に、専用スタンプを置いたラリーポイントを設けています。各ポイントなどで配布するマップのスタンプシートに、2つ以上のエリアから5カ所のスタンプを集めます。スタンプシートを切り取り、必要事項を記入し郵送。応募者の中から、抽選で福山の特産品をプレゼントします。
*休館日・非公開日はスタンプを押せないことがあります。
●とき
11月1日(土)~12月14日(日)
●ところ
市内一円☆ラリーポイント (福山市観光課HP参照 http://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/kanko/ )
エリア1(4カ所)
福山城博物館、ふくやま文学館、ふくやま美術館、県立歴史博物館
エリア2(3カ所)
緑町公園(ローズアリーナ)、明王院、リーデンローズ
エリア3(3カ所)
沼名前神社、鞆七卿落遺跡(太田家住宅)、阿伏兎観音
エリア4(3カ所)
吉備津神社、市立動物園、廉塾
☆マップ配布場所
上記ラリーポイントとJR福山駅観光案内所、市営渡船場(鞆の浦)
●問い合わせ先
〒720-8501広島県福山市東桜町3番5号
福山市役所秘書広報課
TEL 084-928-1003 FAX 084-931-2056
◆朗読会「ミステリーへの招待」
●概要
ミステリー文学に親しむ機会となるよう、島田荘司ミステリー作品を金田賢一さんの朗読により紹介します。また島田先生、金田さんのトークセッションにより、ミステリーの醍醐味、謎解きのヒント・仕掛けなど、インタビュー形式で話を聞きます。金田さんは島田先生の友人であり、朗読では、「横濱夢語りプロジェクト」や文学作品の朗読CDなどで実績があります。ピアノの生演奏をバックに、聴く人をミステリーの世界へいざないます。
●とき
10月26日(日)午後2時30分~4時30分
●ところ
生涯学習プラザ「まなびの館ローズコム」
4階大会議室
JR福山駅から徒歩約15分
(福山市霞町一丁目10番1号 ℡084-932-7265)
●内容
・オープニング
・金田賢一さん朗読会…島田荘司作品(タイトル未定)
・島田荘司先生による朗読作品解説
・島田荘司・金田賢一トークセッション「ミステリーの醍醐味」
・エンディング
●参加費
無料
●定員
300人※先着
●申し込み方法
往復はがきに住所、名前、電話番号を記入し、後記へ(一人1枚)。
返信用へも住所、名前を記入。
●申し込み期間
10月1日(水)~14日(火)※消印有効
●申込・問い合わせ先
〒720-8501広島県福山市東桜町3番5号
福山市役所秘書広報課
朗読会「ミステリーへの招待」係
TEL 084-928-1003 FAX 084-931-2056
島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞の関連イベントを,福山市鞆の浦で実施します。鞆にまつわる坂本龍馬の謎を楽しみながら,万葉集にも読まれた名勝鞆の浦の魅力を満喫できます。
概要は以下のとおり。
日程 10月17日(金)~11月24日(月・休日)
会場 福山市 鞆の浦一円
交通 JR福山駅からバス30分
山陽自動車道福山東ICから車で30分
内容 「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」の第1回受賞作決定を記念し,島田先生プロデュースの龍馬にまつわる謎解きイベントを開催します。
名勝鞆の浦を舞台に「ミステリーマップ」に沿って,謎解きを楽しみながら竜馬ゆかりの名所・旧跡をめぐり,鞆の魅力を満喫できます。謎を解くと豪華商品プレゼントのチャンスもあります。
料金 イベント参加は無料。関連施設に入場する場合有料のところがあります。
問合せ 島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞実行委員会
(福山市教育委員会文化課内 電話:084-928-1117)
*イベントの詳細については追って報告いたします。
こうもり通信のご利用にあたり、注意事項などをおしらせしています。ご利用の前に必ず一読ください。