島田荘司選 第12回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作は、
森谷祐二(もりやゆうじ)『約束の小説』に決定しました!!
◆作者プロフィール
福島県出身、在住。
◆受賞作概要
医師の瀬野上辰史は、日本有数の名家である天城家の後継者として、かつて暮らしていた天城邸へと呼び戻された。雪深い、極寒の地にそびえ立つ、規格外の規模を誇る天城邸で辰史を待っていたのは、その帰りを快く思っていない者からの血生臭い警告であった。やがて警告は現実となる。陸の孤島と化した天城邸で起きる連続殺人。その謎に、辰史と探偵の新谷が挑む。
左から、選者(島田荘司氏)、受賞者(森谷祐二様)、実行委員長(枝広直幹市長)
「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞 第12回受賞作」の発表記者会見を、10月18日、枝広直幹実行委員会委員長、島田荘司先生、受賞者の森谷祐二さん、協力出版社3社の出席のもと、ふくやま文学館で行いました。
◆島田荘司先生選評(抜粋)
「本格ミステリー」に要求される人工的な要素、物語執筆の前段階で仕込まれるべき設計図発想、俯瞰による知的操作が、最も感じられた小説がこれで、この手柄で前二作よりも頭がひとつ抜けている印象を得た。―(中略)― まるでレゴのブロックによるように全体を定型に構成し、これでかえって設計図の良質が目立ったし、結末部の驚きと感心は増したと思う。突出した医学知識を組み合わせ、これほど徹底して複雑な骨組みを組んだ能力には大いに感心した ―(抜粋)
◆森谷祐二さんコメント
この度は「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリ―文学新人賞」という素晴らしい賞をいただきまして、まことにありがとうございます。敬愛する島田先生を初め、賞の運営に携わったすべての関係者さまに心よりの感謝を申しあげます。
長年に渡る投稿生活を経て、念願の受賞ではありますが、ここがゴールなのではなく、ここからが本当のスタートなのだと自らによくいいきかせて、さらなる努力を重ねていきたいと思います。
◆受賞作の出版は2020年春予定
受賞作品は,今後,島田先生の指導のもとに推敲され,2020年春に原書房から出版される予定です。
◆表彰式は2020年春予定
第12回表彰式を,来年春の受賞作出版に合わせて開催する予定です。(詳細は未定)
最終選考に残った3作の島田先生の選評と第1次選考通過作品(最終選考作品を除く)の担当編集者による選評は,近日中に掲載します。
今後とも,福ミスをどうぞよろしくお願いいたします。
* 書き込まれた内容につきましては、掲載前にチェックを行います。
(すぐには掲載されませんので、ご了承ください。)
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