第12回・第13回 表彰式は中止となりましたが,
選者の島田荘司先生から,第13回受賞者 平野俊彦さん・文縞絵斗さんへのコメントが届きました!
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平野さん、おめでとうございます。新世紀に足を踏み入れた本格ミステリーという文芸の、新たなキーワードとも言えそうなさまざまな知見に精通されている平野さんですから、当作のDNAの検出法ひとつをとってみても、大変勉強になるものでした。これから創作に挑戦しようとする人たちにとっても、間違いなくそうでしょう。
当作に関しても、ありあまる知識を持てあましてしまうような、実に豊かな内容に圧倒されました。この様子なら、今後も新作のテーマには困らないでしょうね。いずれ一頭地を築かれるのでは、と期待しています。
私の友人の建設会社のエンジニアが読んで、面白かった、堪能したと言ってくれたうえで、地下の実験室にいたる手段がエレヴェーターのみというのは、火災停電時を考え、建築基準法上許されないので、たまたま今階段がふさがっていた、などとする方がよいのでは、と言っていました。それから空調の吸排気は、ポンプではなく、ファンで行うと言っています。今後の作品研磨の参考にされてはと思います。
文縞さん、おめでとうございます。かつてホラーが好きで、読み書きしていたという前歴が示す通り、本格ミステリーとはまったく異質の空気が持ち込まれていて、新鮮でした。身辺を説明するなんでもない言い廻しにも、ぞくぞくする恐怖に向かって開かれた感性が、光背のようにピリピリと感じられます。これは本格の書き手にはないものです。
加えて、ロックのリズムに載せられているような特有のリズム感、推進感はずいぶん強力で、絶えず駈け足につき合わされているような読書はユニークでした。
みながなかなか持ち得ずにいる、あなたが到達した独自的な境地、表現の資質に感心し、感性の共振を意識しました。
ミステリー文芸は、社会派、新本格、ホラー、ライトノベルとさまざまに変化し、トレンドを作りながら続いていますが、今後手を抜かず、しばらく全力で疾走を続けるなら、あなたは新しいトレンドを生むこともできるかもしれません。是非挑戦してみてください。期待しています。
島田荘司
更新日:2021年04月30日 Comment(1)
4月17日(土)に予定しておりました,
「島田荘司×平野俊彦&文縞絵斗 トークショー・サイン会」につきましては,
東京都において,「まん延防止等重点措置」が適用されたことに伴い,登壇者の出席が困難となりましたので,中止させていただきます。
皆様には大変御迷惑お掛けいたしますことを心からお詫び申し上げます。
引き続き福ミスをよろしくお願いいたします。
更新日:2021年04月13日 Comment(0)
延期とさせていただいておりました,福ミスの選者島田荘司先生と,第13回受賞者の平野俊彦さん,文縞絵斗(応募時筆名は矢吹鐡也)さんによるトークショー・サイン会の開催日が次のとおり決定いたしました!
参加者には、オリジナルローズソープをプレゼントします!
多くの皆様のご来場をお待ちしております♪
■日 時
2021年4月17日(土)17:00~17:45 (開場16:30)
■場 所
福山ニューキャッスルホテル 3階 光耀の間
■参加方法
入場無料、定員30名
■申し込み
名前、住所、電話番号を下記へ連絡してください。
島田荘司選 ばらのまち福山 ミステリー文学新人賞実行員会事務局(福山市文化振興課)bunka@city.fukuyama.hiroshima.jp
■お問合せ
島田荘司選 ばらのまち福山 ミステリー文学新人賞実行員会事務局(福山市文化振興課)
TEL(084)928-1117
更新日:2021年03月31日 Comment(0)
3月20日(土)に予定しておりました,
「島田荘司×平野俊彦&文縞絵斗 トークショー・サイン会」につきまして,
首都圏での緊急事態宣言の延長に伴い,登壇者の出席が困難となりましたので,延期させていただきます。
皆様には大変御迷惑お掛けいたしますことを心からお詫び申し上げます。
新たな日程につきましては,決まり次第改めて御案内申し上げます。
引き続き福ミスをよろしくお願いいたします。
更新日:2021年03月11日 Comment(0)
第13回受賞作の「依存」(文縞絵斗)が、講談社から、3月31日に発売されました!!!
歴代の作品に続き,「福ミス」の帯をつけて全国の書店に並んでいます。
『依存』の表紙デザインは、川谷康久さん
イラストレーターはリトルサンダーさんです。
https://linktr.ee/littlethunderlittle
・作品名 『依存』
・作者名 文縞絵斗(応募時は矢吹鐡也)
・発売日 2021年3月31日
・価 格 1,750円(税別)
・出版社 講談社
【あらすじ】島田荘司選 第13回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作!
未婚の母として息子と二人で暮らしていた香奈枝は友人の紹介で、恭一と出会った。高校生の息子・真斗にも気を遣ってくれる恭一とデートを重ねるたび、心が惹かれる香奈枝。やがてお腹に恭一との子が宿ったことがわかり二人はめでたく結婚する。これからは親子4人で幸せに暮らしていけると思っていた矢先、恭一が何者かに刺殺された。死の直前救急隊員に恭一は「知らない男に刺された」と言っていたが犯行声明から香奈枝は真斗が犯人ではないかと疑いを持つ……。
更新日:2021年05月06日 Comment(0)
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