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第回 選考過程・選評
応募総数
第1次選考通過作品
二度あることは
片岡京子
選評
担当編集者
設定が現実離れしすぎており、たくさん出てくる登場人物も掘り下げが足らず、魅力を感じられませんでした。謎の真相も「わざわざそんなことをする必要があるのか?」と思わざるを得ません。著者自身が楽しんで書かれた作品であることは十分伝わってきたのですが、今後は「読者を楽しませること」を意識して書いていただければと思います。
第1次選考通過作品
この上ない兵器
菱口道明
選評
担当編集者
文章は上手く、謎の提示までは面白かったのですが、どんどんとストーリーが荒唐無稽になり残念でした。「明智と織田の子孫同士は結婚できない」「鏡文字を書くのはアインシュタインの遺伝子」などは、さすがに無理があると思います。
第1次選考通過作品
死者のノート 3+1
瀧本正和
選評
担当編集者
落語ミステリというジャンルは興味をひき、作中作「西瓜」の不穏な雰囲気も面白く読みました。謎が魅力的だっただけに、その真相が、ある方面の知識がないと解けないものであったことが残念です。
第1次選考通過作品
メッセンジャーによろしく
柴門秀文
選評
担当編集者
自転車便で、メッセージに従い各ポイントを回っていくタイムサスペンスですが、文章にスピード感があり、自転車で疾駆している様がとてもよく伝わってきました。アクション描写も巧みでした。ただ、回るポイントの数が多く、繰り返しの展開で単調となり、途中で飽きてしまいました。ラストの真相も説得力がなく、こんな大げさなことをする必然性がわかりませんでした。今後は展開を早くして、引き締まった分量の作品を書いてみてください。
第1次選考通過作品
影からの脅迫状
早乙女亮
選評
担当編集者
気象予報士の業界(ニュース番組での出演シーンや予報士試験)の描写は臨場感があり、面白かったです。しかしミステリーとしては謎が弱く、話がなかなか進まないのは欠点です。主人公に好感を持ちにくいので、感情移入して読めなかったのも残念でした。登場人物の台詞が時おり古くさいのも気になりました。題材はよいのに、もったいなかったです。
第1次選考通過作品
開けてしまった密室
飯田太朗
選評
担当編集者
事件が起きるまでの前置きが長すぎます。登場人物の紹介や会話に無駄が多く、いたずらにページが増えるばかりです。密室の謎も、犯人の意外性も物足りない。探偵役も魅力不足です。このように典型的な本格ミステリーを書く場合は、どこが「独創的」なのかが勝負です。アイディアの質をもっと磨いて、「絶対に読者を驚かせてみせる!」という覚悟が重要です。
選評
担当編集者
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