コウモリ通信

第14回受賞作発表!!

島田荘司選 第14回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作は,

白木健嗣(しらきけんじ)『ヘパイストスの侍女』に決定しました!!

◆作者プロフィール
1989年9月4日生。三重県四日市市出身。東京都墨田区在住。愛知淑徳大学にて諏訪哲史に師事し,近代文学を学ぶ。日本マイクロソフト株式会社勤務。

◆受賞作概要
あかつき自動車の自動運転車「WAVE」が試験中に事故を起こし,ドライバーの男が死亡した。             そして,あかつき自動車にはサイバー攻撃で自動運転車を事故させたという脅迫文が届く。                              サイバー犯罪対策課の斎藤は,一課の女刑事である前之園とともに,人工知能マリス(Managed Automatic Research & Inference System)を使った世界初の捜査に乗り出した。一方四ツ葉自動車では社員が自殺し……。

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左から,選者(島田荘司氏),受賞者(白木健嗣様),実行委員長(枝広直幹市長)

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「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞 第14回受賞作」の発表記者会見を,10月25日,枝広直幹実行委員会委員長,島田荘司先生,受賞者の白木健嗣さん,協力出版社3社の出席のもと,ふくやま文学館で行いました。

◆島田荘司先生選評(抜粋)
自動車業界を舞台にした企業ミステリーは,これまでにも数多く読んで来たし,そのヴァリエーションも頭に残ってしまっているかのような印象を持っていたのだが,この作品の,格別IT方向の理解と知識には感心したし,それらによって作に厚みが作られていて,とても面白く読み,賞選考の読書であることを読了まで忘れることができた。―(抜粋)

◆白木健嗣さんコメント
この度は「島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」という栄えある賞を賜り,誠に光栄に存じます。島田先生をはじめ,本賞の運営・選考に携わってくださったすべての方に厚く御礼申しあげます。                    大学在学中に志した作家の夢は,「卒業後十年は社会で悩み苦しみなさい」という恩師の教えで一度保留となり,実際その言葉通りに悲惨な二十代を過ごす事となりました。本賞の受賞は作品だけでなく,作家となるために悩み苦しんだ人生まで肯定して頂けたように感じ,嬉しいと同時に深く安心も致しました。

◆受賞作の出版は2022年春予定
受賞作品は,今後,島田先生の指導のもとに推敲され,2022年春に光文社から出版される予定です。

◆表彰式は2022年春予定
第14回表彰式を,来年春の受賞作出版に合わせて開催する予定です。(詳細は未定)

最終選考に残った4作の島田先生の選評と第1次選考通過作品(最終選考作品を除く)の担当編集者による選評は,近日中に掲載します。
今後とも,福ミスをどうぞよろしくお願いいたします。

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