コウモリ通信

福ミス第1回優秀作者,水生大海の新刊発売!

福ミス第1回優秀作「少女たちの羅針盤」の作者、水生大海さんの「結城屋質店の鑑定簿 あなたの謎、預かります」が発売されます。

2012年にPHP研究所から出版されました「てのひらの記憶」が改題され、手にとりやすい文庫版になりました。

どうぞお楽しみください。

 

◆作品名  「結城屋質店の鑑定簿 あなたの謎、預かります」

◆発売日  2016年1月9日 ※書店によって前後します。

◆定 価  740円(税別)

◆出版社  PHP研究所(PHP文芸文庫)

 

【あらすじ】

江戸時代から続く質屋・結城屋で祖母と二人暮らしの円は、美術学部に通う少しおせっかいな女子大生。

結城屋の女性には代々不思議な力があり、円にも物に刻まれた記憶(メモリー)を感じることができる能力があった。

ある日、質草のネックレスから不穏な記憶を感じ取った円は、持ち主の女性の家へ駆けつけるが……。

「記憶」をヒントに事件の真相を解き明かす、感動の連作ミステリー。

『てのひらの記憶』を改題。

 

結城屋質店の鑑定簿 あなたの謎、預かりますカバー

更新日:2016年01月06日  Comment(0)

作者紹介のページ更新について

作者紹介の金澤マリコさんのページを更新しました。

第7回優秀作「ベンヤミン院長の古文書」の出版にあたり、近況報告を掲載しています。

ぜひご覧ください。

更新日:2015年11月18日  Comment(0)

第7回優秀作「ベンヤミン院長の古文書」出版!

第7回優秀作「ベンヤミン院長の古文書」(金澤マリコ)が,原書房から出版されます。
島田先生から「物語りが進むにつれ、世界史に興味を持つ者の目からすれば、淡々と、とてつもない内容が語られていることに目を見張るようになった」と絶賛された本格ミステリー。
どうぞお楽しみください。

 

●作品名  「ベンヤミン院長の古文書」
●発売日  2015年11月20日(金) ※書店によって前後します
●定  価  2,000円(税別)
●出版社  原書房

 

【あらすじ】

失われたはずのアレクサンドリア図書館の人類の叡智とも言える莫大な蔵書。

実はある場所に注意深く保管されているという。

代々コプト教の“守護者”によって暗号とともに守られてきたのだと。

ヴァチカンの新教皇ソテルⅡ世は彼らと「人類共有の財産」を公にしようとするが,そこにはカトリックの土台を揺るがすような記録があるかもしれず,守旧派たちはこれを葬ろうと画策する――

 

ベンヤミン院長の古文書(帯なし)

更新日:2015年11月17日  Comment(0)

第8回最終選考作品等の選評を掲載しました

第8回の最終選考に残った4作について、島田荘司氏の選評を「選考過程・選評」のページに掲載しました。
第1次選考通過作品(最終選考作品を除く)の担当編集者による選評も同時に掲載しています。
第9回の応募に向けて執筆されている方も、ぜひ参考にしてみてください。

更新日:2015年11月05日  Comment(0)

第8回受賞作発表!!

◆第8回受賞作 「アムステルダムの詭計」

◆作者
原 進一 (はらしんいち)

 

◆作者プロフィール
昭和23年生まれ。兵庫県神戸市出身。東京外国語大学卒。卒業と同時に全日空(株)に入社し(地上職)、東京、大阪、福岡、鹿児島、オランダなどで勤務ののち平成20年に定年退職。現在は無職で東京都在住。

 

◆受賞作概要
戦後の日本犯罪史上、最も鮮烈な印象を残したのは、昭和43年に発生した「三億円事件」であろう。しかし、日本人だけでなく広く世界中の人々の耳目を引いた点では、昭和40年に起きた「アムステルダム運河殺人事件」が凌駕している。1965年夏、アムステルダムの運河に浮かんだ日本人死体は、頭部、両脚、手首が切断され胴体だけがトランクに詰められて発見された。当時新進推理作家として文壇に登場した松本清張氏は本事件を小説化するに当たって綿密に取材し、被害者が替え玉であるとの説を唱えた。しかし、後刻自説を撤回するに至る。ヨーロッパの警察機構に加えインターポールも捜査に参画したが、事件は迷宮入りの様相を呈する。(実際に発生した事件をもとにしたフィクション)

 

 

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(左から、島田荘司先生、原進一さん、羽田皓実行委員会委員長)

 

島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞 第8回受賞作の発表記者会見を,10月30日,羽田皓実行委員会委員長,島田荘司先生,受賞者,協力出版社3社の出席のもと,ふくやま文学館で行いました。

 

◆島田荘司先生選評(抜粋)
「二十五年という待機の歳月が流れ、ようやくここに、隠れもない松本清張のDNAを持った、おとなの文体を操る、成熟した思索の書き手が現れたと見え、今後さらに出現が続けば、かつて自分が構想した二派競合の時代がいよいよ実現するか、という期待も抱かされた。」

 

◆原進一さんコメント
「「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」には、その独特な選考手法に注目していた。「敗者復活」のルートが用意されていたからである。選考過程が、単にふるいにかけようとするものではなく、作者の懸命さを見逃すまいとする姿勢に島田荘司先生はじめ選者の方々の心意気が垣間見え、憧憬を抱いていた。「もの書き」はスポーツ選手と同様で、試合に出場することで成長できると確信している。ピッチに立たせて貰えたことを大変光栄に思う。」

 

◆受賞作の出版は2016年春予定
受賞作品は,今後,島田先生の指導のもとに推敲され,2016年春に原書房から出版される予定です。

 

◆表彰式は2016年5月(予定)
第8回表彰式を,来年5月に開催する予定です。(詳細は未定)

 

 

また,このたび,次の作品を優秀作として顕彰することを決定いたしました。

第8回優秀作 「幻想ジウロパ」

●作者
松本英哉 (まつもとひでや)

 

●作者プロフィール
1974年10月12日生まれ。兵庫県出身。兵庫県在住。

 

●優秀作概要
神海市旧居留地にある古ぼけたビルの一室。そこは仮想空間『ジウロパ世界』と現実が並存する特殊な場所であった。高校生の日向アキラは、自分のアバターを操作し、遠く離れた家からそのビルの一室に遠隔アクセスした。そこで待っていたのは、セルパンという名のアバターだった。短いやりとりののち、ふたりは口論となり、ついにはアキラの操るアバターがセルパンの喉もとを刀で掻っ切ってしまう。翌日、そのビルの部屋で若い男の遺体が発見された。男は何者かに喉もとを切られ、無惨にも殺されていた。しかもその男は、昨夜セルパンを操作していたプレイヤーであるらしかった。アキラは自問する。「あれはぼくがやったのか?」。果たして男を殺害したのは、本当にアキラなのか。その答えを探るべく、アキラは行動を開始した。

 

●島田荘司先生選評(抜粋)
「過去多く読まされた類例作の内にあって,これは一頭地を抜いた完成度を示しており,新発想のゲームが,それゆえに新しいミステリーを起こし得た。つまり優れた準備が優れた結果を招聘し得た,これは好ましい二十一世紀本格の作例である。」

 

●松本英哉さんコメント
「もう十年近く前になりますが、島田荘司先生のサイン会にて先生からかけていただいた温かい言葉は、執筆を続ける上でいつも大きな励みとなりました。また、そのサイン会直後に立ち上がった“福ミス”は、ずっと進むべき道しるべでした。このたび「優秀作」という身に余る評価を賜り、言葉にできないほどの喜びを感じております。再び背中を押してくださった島田荘司先生と“福ミス”関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。」

 

優秀作については,光文社から出版予定になっています。
島田先生のアドバイスでさらに磨きをかけられた受賞作・優秀作が店頭に並ぶ日が,今からとても楽しみですね。
なお,優秀作者の松本さんは,来年5月の表彰式にお招きする予定です。

 

最終選考に残った4作の島田先生の選評と第1次選考通過作品(最終選考作品を除く)の担当編集者による選評は,近日中に掲載します。
掲載しましたら,こうもり通信でもお知らせしますので,どうぞお楽しみに。
今後とも,福ミスをどうぞよろしくお願いいたします。

更新日:2015年10月30日  Comment(1)

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