第12回受賞作「約束の小説」が3月14日(土)に原書房から出版されました。
歴代の受賞作・優秀作・準優秀作に続き,「福ミス」の帯をつけて全国の書店に並びます。
どうぞお楽しみに!!
・作品名:「約束の小説」
・作者名:森谷祐二
・発売日:2020年3月14日 ※書店によって前後します。
・価 格:1,800円(税別)
・出版社:原書房
【あらすじ】
医師の辰史のもとに父が死んだという知らせが届いた。名家出身の父の後継者として雪深い山に建つ屋敷を訪れた辰史。彼を待ち受けていたのは、頑固な祖母、掟で定められた許婚、そして帰りを快く思わない者からの脅迫状だった。
また,出版に伴い,森谷祐二氏,島田荘司氏,原書房担当編集者からメッセージをいただきました。
【受賞者:森谷祐二】
『島田荘司選 第12回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞』の受賞作を、原書房さまより出版させていただくことになりました。ジャンルはいわゆる本格ものです。本格ミステリが好きな方も、そうでもない方も、本格ミステリとはなんぞや? という初心者さんまで、ひとりでも多くの方に読んでいただけたら嬉しく思います。どうぞよろしくお願いいたします。
【選者:島田荘司】
森谷さん、受賞おめでとうございます。
東北大震災、福島原発の爆発、これに刺激されて小説を書きはじめたあなたです。
そして豪雨による住まいの罹災と同時の受賞、そして受賞式は新型コロナウイルス蔓延による中止と自然災害に妨害され続けるあなたですね。あなたは賞の開始以来、はじめて激励のセレモニーなしで出発する受賞者です。力が入らないでしょうか? あなたならそうではないでしょう。私だけでなく、多くの目が大注目しています。あなたがここで失速するか、この逆境をバネに、歴代一の発展を成し遂げてくれるか。これは大きなチャンスです。創作の女神は、あなたのそばにいます。
【原書房:担当編集者】
森谷祐二さん、ばらのまち福山ミステリー文学新人賞の受賞、おめでとうございます。受賞作では、いわゆる本格の王道的な道具立てを提示しつつ、ある仕掛けで独自の方向に持っていくところに力量を感じました。編集作業での森谷さんは、私からのどんな質問でも真摯に考え、対応してくれました。今後もよい作品を書き続けられる力のある方だと思いますので、読者のみなさまには見守っていただければと思います。
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