福ミス第2回受賞作『伽羅の橋』が、刊行されました。
大阪を舞台に、時を経た大戦下の悲劇を、胸がすくようなダイナミックな展開で解き明かしてゆく、人間味あふれる感動のミステリーです。
ぜひご一読ください!!
●価格 1890円(税込み)
●光文社
・・・選評より
「この作者は、いうなれば下手糞なボクサーであった。ジャブの繰り出し方も、フットワークも、どうかすればグラブの付け方さえ知らない。しかし、目の覚めるような右ストレートだけを持っていた。そのとてつもない破壊力は、歴代のどんな名ボクサーも、一発でマットに沈めるほどのものだった」
・・・内容紹介
介護老人保健施設の職員・四条(しじょう)典座(のりこ)は、認知症の老人・安土(あど)マサヲと出会い、その凄惨な過去を知る。昭和二十年八月十四日、大阪を最大の空襲が襲った終戦前日、マサヲは夫と子供二人を殺し、首を刎ねたという――穏やかそうなマサヲが何故そんなことをしたのか? 典座は調査を進めるうちに彼女の無実を確信し、冤罪を晴らす決意をする。死んだはずの夫からの大量の手紙、犯行時刻に別の場所でマサヲを目撃したという証言、大阪大空襲を描いた一編の不思議な詩……様々な事実を積み重ね、典座にある推理が浮かんだそのとき、大阪の町を未曾有の災害・阪神大震災が襲う――!!
・・・作者プロフィール
叶 紙器(かのうしき)
1965年大阪府生まれ、大阪府在住。現在会社員。
* 書き込まれた内容につきましては、掲載前にチェックを行います。
(すぐには掲載されませんので、ご了承ください。)
こうもり通信のご利用にあたり、注意事項などをおしらせしています。ご利用の前に必ず一読ください。