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第回 選考過程・選評
応募総数
第1次選考通過作品
禁じられた遊戯
貴志祐方
選評
担当編集者
全寮制のエリート学校と思わせて、実は、という仕掛けが良い感じでした。実情がわかってからの、登場する学生たちによせる読者の感情を上手く誘導していると思いました。また、作中作なども上手く作られていました。力作でした。トリックの構造や、出てくる物語などが「今」のものではないのが残念でした。
第1次選考通過作品
喰人幻想
平野俊彦
選評
担当編集者
文体からくる読み心地はとても良いものでした。文才に関しては自信を持って下さい。ただ、トリックに関してはまだ検討の余地がありかと思います。別の人間のなりすましなどは、じっくり考えて構成してみて下さい。思い切ってシンプルな構成にした方がメリハリがきいてよくなることもあります。頑張ってください。
第1次選考通過作品
サマーバケイション
光井陽子
選評
担当編集者
主人公の小学生をはじめとした登場人物たちに好感を持ちました。キャラクターと言動が浮くことなく一致していたように思います。一方で、メインの謎にたどり着くまでが長く感じられ、トリックの解決方法も驚きが少なく、尻すぼみのように感じました。
第1次選考通過作品
ゲームの友人
遠藤政之
選評
担当編集者
事件を起こす側、解決しようとする側、それとは別の勢力など、それぞれの立場での詳細が同じ比重で語られているように思いました。散漫な印象にもなりますし、その分長くなってしまいますから、整理するとよいかと思います。
第1次選考通過作品
毒蟲は土に蠢く
児島らせつ
選評
担当編集者
物語に使われている比喩的な言葉に、作者の想いが強く感じられ、読み手の目をとめてしまいます。また隠すべきものを使って殺人をすることで、状況を悪くしてしまっていることも一考が必要ではないでしょうか。大きな組織を使うことも、設定された事件と状況を考えると不自然に感じられてしまいます。
第1次選考通過作品
フェイク
松元竣介
選評
担当編集者
実在の事件をモチーフにしてミステリ小説を作るのは難易度が高く、チャレンジングな作品だと感じました。そうした小説の場合、高いレベルのリアリティが求められますが、選挙や政治家の活動などに小説上の説得力が不足しているように感じられました。登場人物のセリフがあまりにも説明的になってしまっている点も気になりました。
第1次選考通過作品
投稿遊戯
南野海
選評
担当編集者
読みやすい文章にのせ、こった構成を作り上げた部分は成功していたと感じました。警察の描写などが、現実からは乖離したものになっているようなので、その点を物語の現実性のバランスを上手く考えて次作に挑んでみてはいかがでしょうか? 主人公の設定も良い印象を持ちました。
第1次選考通過作品
許されざる者
玉木陣
選評
担当編集者
連続猟奇殺人事件を追う刑事たちの物語だが、比較的サスペンスもあって読みやすかったです。運びも悪くないのですが、仕掛けが透けてしまうと全体が陳腐な印象に落ちてしまいます。犯行の動機や模倣犯の心象が今ひとつ伝わらず、それが全体を緩めてしまっているようにも思えました。文章は達者だし構成もしっかりしているので、何をどう隠していくかを意識してはどうでしょう。
© FUKUYAMA MUSEUM OF LITERATURE