島田荘司選 ばらまち福山ミステリー文学新人賞では,受賞作品は協力出版社から即時出版されることになっています。
また、特別に設けられた優秀作も,随時,協力出版社から出版されています。
ここでは、今までの受賞者・優秀作者のその後の活動等を紹介します。
第6回優秀作
焼け跡のユディトへ

2014年11月 原書房
戦後間もない瀬戸内のとある軍港都市を舞台に起こる連続婦女殺人事件。 被害者には能面が被せられていたという。 やがて被害者にある共通点があることが分かり、それによって「次の被害者」が絞れていくのだが……。
著者よりひとこと
新刊が出た日は鬼のごとく野暮用を片づけ、リアルタイムで味わう幸運を噛みしめつつ、一路、島田ワールドへ! 本が厚ければ厚いほど福福。思えばずっと心躍る旅人でした。 まさにその島田先生から「優秀作」という栄誉を頂くなんて夢のようです。 いつか私も私独自の世界を創造すべく、福ミスの名に恥じぬよう日々精進を重ねてまいりたいと存じます。このたびは本当にありがとうございました。(2014年11月)
近 況
猫のヒゲ 今日も今日とて 春こたつ
殻付きピーナツを食べながら、ふと、なぜにスヌーピーの漫画は『ピーナッツ』なのかな、と思いました。長いつきあいですが、初めての疑問です。作者が亡くなってからこちら(キティさん並みにコラボ商品が増え)頻繁に見かけるようになったせいでしょうか。
調べてみると『ピーナッツ』というのは私の好きな千葉産南京豆ではなく、「つまらないもの、取るに足らないもの」という少々自虐的な意味合いなのでした。
地味にショック……思えば、子どものころ『ピーナッツ』という題名すら知らず『チャーリー・ブラウンとゆかいな仲間たち』だと信じきっていました。ミッフィーを「うさこちゃん」と呼んでいた時代です。世の中すべてがエネルギッシュ、なのに、どこもかしこも緩かったなァ。
はからずも「退化と衰退」を露呈してしまったはりぼて万博。喜々として行列する若者たちに本物の「進歩と調和」を見せてあげたい……ギスギスどろどろ、数ミリの油断も許さないネット社会にも、依然、なじめぬ私であります。
が、じゃあ、かの時代に戻りますか? と問われると、うーん……。だって、存在しないんですよ、ネトフリも、駅の自動改札も、シャインマスカットも、家庭用食洗機も。
そんな生活、とてもじゃないが無理。てんやわんやでごじゃりまするがな。
(2026年2月)
著作品一覧
焼け跡のユディトへ(2014年11月 原書房)
時限人形(2016年9月 原書房)
三毛猫ホームズと七匹の仲間たち(2019年7月 論創社)※アンソロジー収録
ミズチと天狗とおぼろ月の夢(2021年8月 南雲堂)
十津川警部と七枚の切符(2022年11月 論創社)※アンソロジー収録
アインスタインと春待月の殺人(2024年12月 南雲堂)